
猫ちゃんとワンちゃんを一緒に飼っている人の中には
と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、犬が猫のエサを食べても大丈夫なのか!?問題について取り上げてみたいと思います。
猫のエサを犬が食べても大丈夫?
結論から言うと、やめた方が良いです。猫はキャットフード、犬はドッグフード。一緒でも良いならば分ける必要はありません。
犬と猫では、それぞれに求められる栄養成分が違います。
ドッグフードには犬に求められる栄養成分を。キャットフードには猫に求められる栄養成分を配合しています。
猫と犬で求められる栄養素
犬と猫の違いの一部を見てみると
- もともと犬は「雑食性」で猫は「肉食性」
- 犬は食物繊維を分解する機能があるけど猫はほぼ無い
- 生理的に必要なタウリンとビタミンAを犬は体内で生成できるけど猫はできない
といった事情があります。
特に重要なのは最後のマーカーをひいた部分ですね!
猫はタウリンとビタミンAを体内で生成する事が出来ないので、これらを含んだ食事を与えなければいけません。
また、猫と犬では食事で必要とされる3大栄養素(炭水化物:脂肪:タンパク質)の割合の平均値が違います。それぞれ理想的な割合としては
炭水化物 | 脂肪 | タンパク質 | |
犬 | 60 | 15 | 25 |
猫 | 45 | 20 | 35 |
こんな具合です。
猫は元々ねずみなど小動物を狩って食べる肉食動物であるのに対し、犬は雑食で肉以外も食べる雑食動物です。なので、猫はそんな習性からか、タンパク質を多く必要とする傾向にあります。
猫にとって特に必要な栄養素!
先ほど述べた通り、猫はタウリンやビタミンAを体内で生成できないので、ご飯から取る必要があるので、これらは猫ちゃんにとって、非常に大事な栄養素ですが、他にもまだあるんです!
タウリン
タウリンは目・心臓・肝臓の健康を保つ目的があります。具体的には
- 目の網膜細胞の発達
- 心筋細胞の機能補助
- 解毒作用の補助
そして、繁殖の際にも必要とされています。
タウリンが不足すると「タウリン欠乏症」になってしまい、生命の危機がおびやかされます。また、シニア猫や子猫など、ステージによっても必要量が変わってきますし、もちろん必要量には個体差があります。
アルギニン
タンパク質をエネルギーのメインとしている猫ちゃん。
エネルギーとしてタンパク質を代謝した際に、生成されるものとしてアンモニアがあります。アンモニアの成分自体は有毒です。これを無毒化するためには「アルギニン」が必要です。
犬も猫もアルギニンは必須なんですが、日頃のエネルギー源をタンパク質主体で使っている猫ちゃんには特に必須な栄養素なんです。これが不足すると体に毒がたくさん溜まってしまいます・・・
アラキドン酸
アラキドン酸が不足すると免疫機能の低下や毛並みが悪くなります。
犬は体内でアラキドン酸を生成する事ができます。ですが、猫は満足に生成できないので、食事からの摂取が必要になります。
ビタミンA
犬猫共通で、ビタミンAが不足すると目の病気になりがちになります。
犬はベータカロテンを体内でビタミンAに変える事ができる酵素を持っていますので、ベータカロテンを含んだ食事を与える事で、問題なければ体内で自動生成ができます。
しかし、猫はその酵素を満足に持ち合わせていません。なので、食事からの摂取が必要となります。
まとめ
こうして書いてみると、猫って意外と身体的デメリットが多い!!(汗)
思わず自分の飼っている猫に「もっと頑張れよ!」と言ってしまいました・・・・猫に限った話じゃないですが、ライフステージ(年齢など)によって必要な栄養素の量なども変わってきます。
定期的に健康診断に行き、現状を把握し、適切な食事のアドバイスを受けて、末永く健康に愛猫と暮らしていきたいですね!
結論を言うと
猫のごはんをワンコにあげちゃだめ!!!!!(怒)
ありがとうございました。